ZWIFT(ズイフト)には単純なローラー練にはない魅力がたくさんあります。
ZWIFTは孤独なローラー練習と違い、世界中のチャリダーと一緒に走ることができるコミュニケーションツールだからです。
私は自転車競技部でもなく・ヒルクライムなど大会に出場しません。しかし毎日ZWIFTし、年間ローラー走行距離が1万km以上になります。
この記事ではZWIFTの楽しみ方を紹介します。
この記事を読むと、ZWIFTを始めると、運動習慣が身に付き、コミュニティに属し楽しくライドできることが分かります。
そして、孤独で黙々と淡々と時間が経過するのを待っているローラ練習から解放されます。
目次
ZWIFTとは?
ZWIFT(ズイフト)とはインドアバーチャルサイクリングゲームです。
仮想空間上で、自分のアバターを介して、ライド・トレーニング・レースを楽しむことができます。PC・スマホにアプリをダウンロードして、ゲーム開始。
固定したバイクで実際に自転車を漕いで、漕いだパワーに応じて、アバターがバーチャル空間を走行します。
ZWIFTの楽しみ方
バーチャル空間とリアルが連動
スマートトレーナーを使用すれば、バーチャル空間上の登り下りに応じて、負荷が自動的に変わります。
画面の中のアバターに自然とリンクしてきます。いつの間にか不思議とこのアバターが自分自身だと感じるようになります。
自分自身が速く漕げば、アバターも速く漕ぐようになります。また、景色がカッコいいのも魅力の1つです。
世界中のチャリダーとコミュニケーションできる
ローラー台と基本的にやっていることは同じですが、ZWIFTならば世界中のチャリダー、ZWIFTERと繋がることができます。
(ZWIFTER:ZWIFTをしていることを通称でズイフターと呼びます。)
黙々とサイコンの時間とパワーを睨めっこ、もしくはアニメなどTVを見ながら時間が経過するのを待つローラー練とは異なります。
ZWIFT上で気軽に挨拶したり、会話ができます。
基本的には海外の人が主催するイベントが多いので、メインは英語になります。
しかし、日本人が主催するイベントもありますので、当然日本語でチャットすることができます。
日本人主催のイベントですが、参加者は日本人だけではないので、英語と日本語が飛び交います。
ZWIFT上のチームコミュニティに参加できる
日本国内にはZWIFT内のコミュニティ(チーム)が多数存在します。
私が参加しているのは Japan eSports Tempting Team(通称:JETT)という名前のグループでZWIFTイベントは毎週定期的にあります。
JETT主催イベントはZWIFTをしていれば誰でも参加できます。
(コミュニティに入らなくても参加可能です。)
イベントは月曜、金、土、日曜日にグル―プライド、水曜日にレースイベントが開催されています。
これは月曜夜のグループライドイベントでの1コマです。
なにげなくスタート前に挨拶をすれば、返答してくれます。
やる気がでない時でも、毎週定期にグループライドがあるため、いつものメンバー・仲間が参加していると思うと、今日もライドしようと気持ちにさせてくれます。
途中でつらくなったら、コメントして励ましてもらったり、誰かがグループから遅れたら追いつけるようにメンバーが下がってきてグループまで戻してくれるのを手伝ってくれます。
コミュニティの中には、バーチャルの世界を飛び越して、リアルの世界でつながることも多々あります。
リアルレース会場で挨拶したして、初めて会うのですがなぜか顔なじみの雰囲気、仲間感を味わうことができます。
JETTでは、ZWIFTのバーチャル世界で来ているジャージを実際にジャージメーカーに作成してもらいました。
(私は段取りなどせず、購入しただけです。コミュニティの中には、デザインしてくれる方・作成購入の窓口をしてくれる方がいらっしゃり、とてもありがたいです。)
リアルのライドでも同じ柄のジャージをきています。
筆者は参加していませんが、ZWIFTのレースイベントでチーム対抗戦(WTRL ZWIFT Racing leagueという名前)が行われています。
コミュニティ内で参加メンバを募集し、参加している方もいらっしゃいます。
下記は日本のZWIFTチームの「TMR」のタムロリエさんが配信されているZWIFT Racing leagueの動画です。
こんな感じで盛り上がってます。
チームで和気あいあいとしていて、楽しそうなのが伝わります。
1日24時間、年末年始も関係なしに各種イベントが開催
室内でのトレーニングになりますので、ローラー練習同様に雨・雪など天候の影響、時間帯を問わずZWIFTはできます。
イベントは0時から24時まで年中無休で、レース・グループライドなどが開催されています。
ZWIFTを始めた当初、JETTのイベントに参加し始めた頃の話です。
流石に年末年始、特に元旦の日はイベントはないだろうと思っていましたが、そんなのお構いなしです。
普通に皆さん走っていました。なんならいつも以上に距離・時間が延長していました。
ZWIFTの中にはそんな人間がゴロゴロいます。
レースイベントでは、自分の脚力に応じてレースカテゴリを選択できるレースもあります。
脚力差が同じような人たちと対戦することで、自ずと負けたくないという気持ちにさせてくれます。
参加するには、イベントをクリックして、自分の脚力に合うカテゴリを選択するだけです。
筆者はカテゴリが細分化されたクローズドなレースMEET-UPに参加しています。
(MEET-UP:ZWIFTでは個人的なレースやグループライドを主催することができ、それらをミートアップと呼んでいます。)
Discordという音声グループチャットを利用して、参加者がオンラインでつながり、みんなハァハァ言いながら、走っています。
より参加者が同じレベルですので、熾烈な争いを繰り広げています。
上記のように、ローラー練習のように一人で黙々とハムスターになるのと、ZWIFTでは大きな違いがあります。
コミュニティが存在することもあり、ZWIFTを習慣化することができます。
室内でもヒルクライムを楽しめる
ZWIFTならばすぐに山に行くことができます。
実走では、山に行くだけでも時間を要したり、山が近くにない方もいらっしゃると思いますが、ZWIFT内のコースルートには山岳コースも存在します。
Alep du ZWIFT 獲得標高1060m
開始後10分程度ですぐに本格的な山岳コースに入ることができます。
ツールドフランスの山岳コースで頻繁に登場するラルプ・デュエズを再現したコースです。
私はなるべく近づかないようにしていますが、、、ライドイベントでこのコースになるときもありますので、その際はスタート前、走行中も非常に憂鬱です。
Ventoux KOM 獲得標高1480m
こちらもツールドフランスにでてくるモン・ヴァントゥーを再現したコースです。
2時間近くずっと登っているので、段々と勾配に対する感覚が麻痺してきます。
勾配10%以上が続きますので、たまに8%勾配になると非常に楽になるという感覚を体感できます。
Alep du ZWIFTを利用して、エベレスティングに挑戦されるライダーも結構いらっしゃいます。
簡単にエベレスティングについて説明すると、「累積標高がエベレストと同じ8848mに到達するまで坂の登り下りを繰り返す行為」です。
もはや苦行です。
10時間以上を延々と登って下りてを何回も繰り返します。
実走でエベレスティングをする方も当然いらっしゃいますが、ZWIFTであれば気軽に挑戦することができます。ちなみに私は挑戦したことはありません。
また、スマートトレーナーを使用すれば、自動でバーチャルの負荷に実際の負荷を合わせてくれます。
スマートトレーナーの機種にもよりますが、画面上の勾配に合わせて負荷がスムーズに変化するので、実走感があります。
10%を超えると、結構脚を使います。
スマートトレーナーなどローラー台など機材については、こちらを参考にして頂ければと思います。
その日の気分・体調に合わせたワークアウトメニューが選べる
ZWIFTはワークアウトメニューも充実しています。
30分程度でできるもの、1時間でできるものなど多種多様です。
当然SSTもありますし、gorbyもあります。
ローラー練習だと、独りで黙々とメニューをこなすことになります。
しかし、ZWIFTであればチームコミュニィ内で参加者を募ってMEET-UPを作成し、みんなでワークアウトをすることができます。
(MEET-UP:ZWIFTでは個人的なレースやグループライドを主催することができ、それらをミートアップと呼んでいます。)
独りでは完遂できないけど、みんなとならということができます。
(私は自分に甘いので、ワークアウトを全然しませんが、、、。)
ワークアウトメニュー以外にもペーサーが24時間常駐しています。
参加できそうなイベントがないタイミングでも、その日の気分に合わせて色々なパワーに合わせたペーサーがおり、一緒にライドすることができます。
レース前の20分間など隙間時間にペーサーはとても重宝します。
また、インドアサイクリングですので、周りの目もなく、服装は非常に楽です。
私はインナーとサイクルパンツで走っています。
外に行くにはジャージはどれにしようかなど迷うこともありますが、室内ではそんなことは関係ありません。行く前の準備の時間がほぼありません。
起床後、すぐに自転車に乗れます。
実物を見たことはありませんが、人によっては上半身裸で走っているライダーもいるそうです。
隙間時間・朝活に活用できる
仕事、家事、子育てなど1日の時間は限られています。
インドアサイクリングなら、インナーとレーサーパンツに着替えるだけですぐに始められます。
早朝時間を活用することもできます。
ZWIFTであれば、起きて、即レース・グループライドも参加も可能です。(朝4時台からJETT主催のグループライドイベントがあります。)
筆者の場合は、子育てと仕事の関係で日中時間を作るのが難しく、ZWIFTを始める前は早朝4時から外で走ってから、会社に行くなんてこともありました。冬場は寒いし、真っ暗なのでリスクがある乗り方をしていましたが、ZWIFTを始めてからは起きて即ZWIFTを楽しんでいます。
(ZWIFTしないと気持ち悪く感じるようになっています。)
ZWIFTを始めてからは外で走ることが全然なくなってしまいました。月1回でも外で走れば良いほうという感じです。
プロ選手に遭遇できる
オフシーズン時に、プロチーム主催でイベントが開催されたりします。また普通にプロ選手が野良で走っていることが多々あります。
また、定期的にプロチーム主催のトレーニングイベントが行われています。
先日のグループライドイベントでは、Teamskyなどに所属していたBen Swift 選手が参加されていました。
ZWIFTのデメリット
・サブスクであり、毎月1650円がかかる。(25km分の無料トライアルがあります。)
・ZWIFTを最大限に楽しむ場合、スマートトレーナー、PC・スマホ・タブレットなどを買う、初期投資・環境構築が必要です。
・はまると毎日のようにZWIFTするので、家族から指摘されることもしばしばあります。
・部屋が汗臭くなる。毎回ライド後はファブリーズにお世話になっています。
・部屋の中に自転車が常設されるため、居住スペースが減ります。
まとめ
ZWIFTはローラー練習とは別物です、世界中のライダー(ZWIFTER)とつながることができます。
ZWIFTer全員がすごく速いわけではありません。
脚力に関係なく、自転車に乗ることを実走だけに飽き足らず、バーチャルの世界においても、楽しんでいる人たちの社交場なのです。
コミュニティに参加することで最大限にZWIFTを楽しむことができるようになります。特に何かZWIFT上でコメントを発信するのではなく、「Hi」と言うだけで気軽に仲間入りできます。
筆者も特にチームコミュニティで発信しているわけではなく、見てるだけの状態です。それでもイベントに参加すれば、挨拶とアバターを通じてライドを共有できます。これが楽しくて毎日ZWIFTしています。
よりZWIFTを楽しむために、スマートトレーナーを使用することをおすすめします。
10万円前後で購入できるスマートトレーナーを紹介しています。
筆者が使用しているスマートトレーナーはSARIS H3です。
インプレしていますので、興味があれば読んでみてください。
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